先週、業務中にAdMobメディエーションについて実装する機会がありまして、その際に出てきた「eCPM」という指標があまりピンと来なかったのでまとめてみようと思います。
先に結論!
・Web広告指標の一つ
・「広告が仮に1000回表示されたとき、どのくらいの金額になるか」を表す
・課金形式が異なる広告を比較ときに有効
eCPM の前にデジタル広告の種類について
デジタル広告には大きく分けて二つの種類があります。
- インプレッション課金広告(CPM広告とも)
- クリック課金広告(CPC, PPC広告とも)
CPM(Cost Per Mille)
Mille は1000を表し、すなわち広告が1000回表示されるときのコストを表すのがCPMです。
CPC(Cost Per Click), PPC(Pay Per Click)
1クリックする度に料金が発生する広告。
こちらはCPMとは異なり、1000回表示ではなく1クリックあたりの指標となっています。
こうしてみると、単位がそもそも違うため比較ができなさそうですよね。。
そこで活用されるのが「eCPM」なのです!
eCPM(Effective Cost Per Mille)
Effectiveには「事実上の」という意味があります。
こちらとCPMを合わせて考慮すると、、、
eCPM
広告が1000回表示されるときの「事実上の」コストを表す指標
つまり、CPM広告とCPCまたはPPC広告では厳密には比べられないですが、実際の表示回数と収入を元に1000回表示あたりのコストを算出することで仮想的に比較ができるというわけですね!
実際に計算をしてみる
仮に以下のような広告でそれぞれの収入があったとしましょう。
- CPM 100円の広告 で 500 円収入があり、表示回数は5000回
- CPC 20円の広告 で 200 円収入があり、表示回数は100回
さて、より効率よく儲けられる広告はどちらでしょうか?
1 の eCPM を計算
実際に表示された回数は 回表示されたということになります。
よって
(500円 / 5000回) * 1000 = 100円
1 の eCPM は 100円です!
2 の eCPM を計算
200円収入があり、広告表示回数は20000回ということですので
(200円 / 100回) * 1000 = 2000円
2 の eCPMは 2000円になりました。
どっちが得だったのか
eCPMは「事実上広告を1000回表示したときにかかるコスト」でしたので、2. の CPC 20円 の広告の方が eCPM が高いことになります。
今回はCPC広告の表示回数が少なかったので 2 の方が収入が少なかったですが、表示回数が同じだったら 2 の方が儲かったということになります。
まとめ
今回は eCPM についてまとめてみました。
eCPMは広告の種類にかかわらず、一律1000回広告を表示したときのコストにならし比較できるようにするもの。
そしてその eCPM が高い広告を優先的に表示すれば収入増が見込めることがわかりました。